開発以外の仕事も検討しよう

システムエンジニアにとって新規システムの開発に取り組めるのは最も魅力的なのは確かだが、将来性を考えるといつかは開発に携わるのを諦めなければならないと考えておくのが妥当だ。IT業界の傾向として若手のシステムエンジニアを開発業務においては重宝する状況がある。若くて斬新な発想を取り入れられることや、最新の技術を身につけていることが着目されているからだ。技術については努力次第で習得することもできるが、発想力については年齢とともに柔軟性を失ってしまいがちなので注意しなければならない。

システムエンジニアとして働いてきた人が将来性を考える上では開発以外の仕事も考慮するのが大切だろう。たとえばプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどの管理職になるという道がある。直接開発に携わることは少なくなるだろうが、コミュニケーション能力やマネジメント能力が身についていれば、長く活躍することができるだろう。

どうしても直接開発がしたいのであれば、開発技術を高めてフリーランスとなる道もある。フリーランスは仕事を自分で選べるため、ずっと開発の仕事をすることも不可能ではない。さらに高収入を得ることも可能。だが人によっては全く稼げない可能性もある。フリーランスとなって稼ぎたいのであれば、こちらのサイトシステムエンジニアが稼げるって本当?を参考に必要な知識を身に付けることが大切だ。

ただしフリーランスになったとしても、50代にもなると開発に携われなくなることもでてくる。晩年になっても安心して働ける仕事は何かを考えてできるだけ早い段階で担える業務を広げておくのが安全策だ。たとえば前述したプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの仕事は年齢が高くてもフリーランスとして活躍できる。そのほか、システムの管理や監視は知識やノウハウが求められるものなので熟練のエンジニアが必要だ。開発を続けるのは難しくても自分が開発したシステムの管理や監視を担うことはできるので、将来的な道として視野に入れておこう。