フリーランスのシステムエンジニアの現実

働き方改革の推進に伴い、自由な勤務形態を模索するシステムエンジニアが続出している。フリーランスに注目が集まっているが、その実態はどうなっているのだろうか。

某社の調査によると、フリーランスのシステムエンジニアの半数が50代、約34パーセントが40代だ。20代は約3パーセント、30代は約14パーセントしかいない。常に経験豊富な中高年と戦わなければならない構造が出来上がっている。若者にとって厳しい現実が待ち構えていることを理解しておかなければならない。特に、若年層の女性は、苦労が多いだろう。フリーランスのシステムエンジニアの男女比率は、男性が約94パーセント、女性が約6パーセントとなっている。この実状を踏まえて、フリーランスへの転身を検討しよう。

では、案件はどのようにして獲得しているのだろうか。半数以上のフリーランスが自ら営業活動を展開し、クライアントとの信頼関係の構築、仕事の獲得へと繋げている。フリーランスの仕事を継続するためには、案件を次から次へと受け、仕事が無い谷間の期間を短くすることが大切だ。営業する中で受注のプランを頭に入れておかなければ、収入が不安定な状態になりかねない。

収入の安定化と営業活動のコスト削減を望む場合には、仲介サービスが役立つだろう。フリーランスのシステムエンジニアのうち、約25パーセントが仲介サービスを利用している。但し、サービスの利用を開始する前に、仕事や契約の内容について仲介業者と交渉しなければならない。一定のコミュニケーション能力が欠かせないことを理解しておこう。